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実界化
論文に書かれた理論を現実の世界へと反映する現象を示す。
使用者自身の論文の理解力に応じて、現象の強弱が異なる。
例えば、狼の民話を元に“送り狼”を実界化することができる。
実験室
戦中に発見され、1960年代に公になった実界化を起こすことができる施設。
関東四大學など、国内の主要大學が管理している。

論文検証端末Wis
1990年代前半に開発。通称“Wis”と呼ばれる実験室を小型化した端末。携帯端末や学術兵器に差し込むことで、実界化を実験室以外の場所でも起こすことができる。
出力は限られており、実験室ほどの大規模な実界化は起こせない。
学術兵器
Wisを使うことで論文の力を付与した武器。
大學闘争
1960年代後半の第一次と1990年代後半の第二次に分けられる。
大学と政府間の闘争が第一次。學生と政府間の闘争が第二次にあたる。
第一次大學闘争
実験室の所有権を主張する大学と統制を強めたい政府により発生した内乱。
結果、東京が“物理的に安定しない状態”に陥り、人が住めない土地となった。
反乱のリーダーであった第一帝国大学はこの事件をきっかけに解体・再編され横浜大學へ。
全国の「大学」が「大學」へと名称を改め、関東四大學を中心とする現在の体制に至る。
第二次大學闘争
反政府的な思想を持つ學生たちが東京にある旧第一帝国大学の大講堂を中心に立てこもった事件。
自衛隊を中心に奪還作戦が組まれるも、Wisによる抵抗や東京の不安定な状態もあり苦戦。
半年間の膠着状態の末、横浜大學の開発した新型学術兵器“アウフヘーベン”が投入される。
大講堂陥落直前、作戦は最悪の形で終わる。
東京
二度に渡る大學闘争の結果、一般市民が東京に近づくことはできなくなった。
2020年現在では、首都機能は横浜に移転されている。
現在はグラウンド・ゼロにあたる旧第一帝国大学大講堂を中心に、東京都心を囲むようにバリケードが組まれている。
我が国が抱える最大最悪の問題。

アウフヘーベン
准教授以上に所持が認められた学術兵器。
実界化を探知し、自身の学力より低い場合この発動を防ぐ。
學生レベルのWis所有者であれば完封されるため、第二次大學闘争における學生鎮圧の切り札となった。
関東四大學
東京を囲むように関東各地に設置された4つの大學の俗称。それぞれ、横浜大學(神奈川県)、四方大學(茨城県)、水明大學(千葉県)、あらたま大學(埼玉県)に所在。第一次大學闘争後に都内の大学を吸収する形で設立され、第二次大學闘争後は、東京を監視する役割も担っている。
横浜大學

The University of Yokohama
あらゆる学問の頂点を極める国立の総合大學。
前身は日本初の大学である第一帝国大学。
第一次大學闘争時には反政府の最右翼であったが、
横浜大學に再編されてからは一貫して政府と蜜月関係にある。
現在に至るまでの絶対権力。通称、天下の横浜。
四方大學

Yomo University
学園都市を形成し、工学系の技術力に定評がある。Wisを応用した強力な学術兵器の生産技術は四方の得意分野であり、横浜大學が開発した基幹技術の実用化を担っている。通称、技術の四方。
Suimei University
水明大學

関東四大學の一つ。通称、医療の水明。
Aratama College
あらたま大學

関東四大學の一つ。通称、学食のあらたま。